みなさまごきげんよう!
社労士に合格するにはどれぐらい勉強時間が必要?
どんなスケジュールで勉強したらいいの…?
社労士試験に興味があるけど、上記のように悩んでいる人も多いはずです。
結論として、社労士試験に合格には800時間~1,000時間の勉強が必要というのが一般的です。
筆者は社労士試験に関して、
✅2回目の受験で合格している
✅その後5年間の講師経験がある
✅社労士受験サイトを運営中
など深く関わってきて、多くの受験生を見てきました。
この記事では受験生や講師で経験したことも踏まえて、下記のこと解説していきます。
- 合格までに必要な勉強時間の目安
- 具体的にどんな勉強が必要なのか
- 勉強時間をどう効率よく配分するか
社労士試験の合格には、800時間~1,000時間の勉強時間が必要で難関試験であるのは事実です。それでも最適な学習計画を立てて勉強することで必ず合格することができます。
社労士試験合格に必要な勉強時間
社労士試験の合格に必要な勉強時間に、個人差は確かにあります。
例えば、次のような人は理解や暗記が早いのも事実です。
- 最近まで資格や大学の受験勉強をしていた
- 仕事で日常的に法律を扱っている
- 日頃から読書など活字を読む機会が多い
でも勉強するべき最低ラインは明確にあり、一般的に必要な勉強時間はやはり存在します。
一般的な勉強時間の目安
改めてですが、社労士試験合格を目指すには、一般的に約800~1000時間の勉強が目安とされています。
個人のライフスタイルに合わせて、
- 1日に何時間勉強できるのか
- 勉強は朝型なのか夜型なのか
- 忙しい時期はどう乗り切るか
これらを考慮して計画を立てる必要があります。
社労士試験の受験生は、試験日の1年~10ヶ月前から勉強の開始する人が多いです。どのタイミングで始めた人も、まずは試験日から逆算してどうやって1,000時間を確保するかは考えてみましょう。
合格者の平均勉強時間
実際には、合格者の勉強時間は約1,000時間以上になっていることもあり得ます
その要因として多いのが次のケースです。
- 再受験者は複数年にまたがって勉強するから
- ライフスタイルによって時間を使える人もいるから
また、予備校に通うか、独学で勉強するかによっても勉強時間が変わってくるのも事実です。
社労士が扱う法律は、言い回しや解釈に苦労するし予備校はおすすめじゃ(^^)
予備校に通うメリット3選
❶効率的な学習方法を教えてもらえる
❷疑問点の質問ができるので理解が深まる
❸理解できると勉強自体が楽しくなる
まとめると、合格者は予備校も活用しつつ、1,000時間以上の勉強をしているのが一般的と言えるでしょう。
筆者の実際の勉強時間
筆者は社労士試験に2回目の試験で合格することができました。
勉強時間は2年間の合計で約1,500時間というところです。1年目の自己採点が不合格だった時の悔しさをバネにやりきりました。
〇平日の勉強時間
電車にて通勤中(往復) | 2時間 |
職場のお昼休み | 30分 |
帰りにカフェに立ち寄って受験仲間と勉強 | 2時間 |
帰宅後に自宅にて | 20分 |
〇休日の勉強時間
朝のモーニング | 1時間30分 |
自習室などの学習用スペースにて | 5時間 |
その他 | 30分 |
予備校の授業日や用事のある日などは若干異なりますが、基本は上記の時間で勉強していました。
社労士試験の日程と勉強開始時期
社労士試験に向けて、勉強時間はそれなりに必要になってきます。ここでは、勉強の開始時期などについても確認しておきましょう。
試験日程の概要
社労士試験は毎年8月の第4日曜日に実施されます。
夏の思い出は社労士試験の受験勉強になりそうだね(笑)
ちなみに、申込みから本試験・合格発表までのスケジュールは次の通りです。
時期 | スケジュール概要 |
4月上旬 | 試験の概要が告示される |
4月中旬~5月末 | 試験の申込期間 |
8月上旬 | 受験票が発送される |
8月第4日曜日 | 社労士試験(本番) |
10月上旬 | 合格発表 |
特に申込みは5月末までなので、忘れず早めに行いましょう。
みんな合格後は最高の思い出になってるはずじゃ(^^)
勉強を始める最適な時期
社労士試験の勉強を始める最適な時期ですが、約1年間の準備期間を設けることはおすすめします。
もっと具体的に言うと、
- 試験日から逆算して1,000時間は確保できるように
- 平日、土日とそれぞれ何時間勉強できるかを考えて
試験日から逆算して始めるべきだと言えます。
自分に適した時期を見極めることが大切ですが、少しでも早めに学習を開始することをおすすめします。
スケジュールを立てる
社労士試験に合格するには、緻密な勉強スケジュールを立てることが必須です。
まずは「学習初期・学習中期・直前学習期」の3つに区切る。そして、それぞれの期間の中で更に細かく到達目標を定めるのが王道パターンです。
- 学習初期(~4月):各科目の1周目
- 学習中期(5月~7月):各科目の2周目、模試にもチャレンジ
- 直前学習期(8月):最後の追い込み期間
ちなみに学習計画は月単位や週単位で具体的に立てます。目標に到達できるように必要な学習量やペースを調整することも大切です。
スケジュールをクリアしていくことが小さな成功体験になります。そしてその積み重ねが試験への自信にもつながりますよ。
社労士試験の勉強時間を有効活用するスケジュール
社労士試験に向けては、3つのフェーズに区切って勉強する必要があります。
本試験までの3フェーズ
フェーズ①:学習初期(~4月)
フェーズ②:学習中期(5月~7月)
フェーズ③:直前学習期(8月)
ここからは、それぞれのフェーズの「到達目標」と「具体的にすべきこと」について紹介していきます。
①学習初期(~4月)
勉強を始めてから4月までを「学習初期」と定義します。
労働基準法から順番に学習を進める1周目の時期ですね。
この時期に大切なのは、
- 1つの科目に集中する
- テキストと過去問を中心に勉強する
- 基本のインプットを徹底する
ということに限ります。
1つの科目が終わるまでに、「完璧」に仕上げることがポイントです。
完璧の定義
❶テキストの基礎・基本は理解している
❷過去問は全て「〇」か「×」と「その理由」が言える
科目の終わりには小テストなども活用しながら、習熟度を確認しましょう。
こんな疑問があると思います。
結論としては、忘れてもいいから新しい1つの科目に全集中する!です。
②学習中期(5月~7月)
5月からは各科目2周目の勉強に突入です。
前提として、1周目で覚えたことは忘れていて当然です(笑)。
この時期に勉強することは、
- 2回目の完璧な状態をつくる
- 基礎・基本はおろそかにしない
- アウトプットとして模試にも挑戦する
ということです。
1度は仕上げているので、初回の半分の期間で「完璧」に仕上げることができます。
勉強スケジュールとしては、
❶5月~7月を学習中期と定める
❷労働基準法から全10科目を学習する
❸原則1科目に集中してやりきる
この❶~❸をベースに計画を立てましょう。
筆者は模試の復習以外は、複数の科目を同時に学習せずに、この時期も1科目に集中していました。
アウトプットについては、
- 理解しているつもり
- 暗記しているつもり
これらを洗い出しつつ、復習します
アウトプットで大切なのは、新たな問題にチャレンジしたら後で「徹底的に復習すること」です。
③直前学習期(8月)
直前期にどれぐらい「繰り返し学習」したのかは、合否の分かれ目になります。
8月の学習ポイントは3つです。
❶「理解」に時間を使わない
❷繰り返し学習で記憶を定着させる
❸基礎・基本を絶対に落とさない
この時期は1点でも点数を上げるための勉強をします。
1日に学習する科目数は、
- 平日→1教科
- 休日→3教科
筆者の場合はこんな感じでした。
但し、ここでの1教科とは、
✅テキスト全ページ読んで
✅過去問を1周して
✅苦手な部分を補足する
これらを1日でやり切ることを言います。
大切なのは、それぐらいの「スピード」と「集中力」でやることです。
そうでないと、直前期に全科目を反復学習はできませんからね。
【下記は筆者の8月の勉強スケジュールです】
社労士試験の勉強時間を有効に活かす勉強方法
試験日の約1年前から一般的には1,000時間以上を勉強時間として使うのが社労士試験です。
基礎・基本を反復学習する
社労士試験の勉強において、一番のポイントは繰り返し、反復学習することです。
筆者の講師経験から合格した人は、
- テキストは理解できるまで繰り返し読んだ
- 過去問が完璧になるまで繰り返し解いた
- 模試の問題は徹底的に復習を繰り返した
とにかく「繰り返した」という事実を強調する人が多いです。
その理由は「わかる」と「できる」には大きな差があるからじゃ(^^)
例えば筆者はスノボ―が好きですが、理屈で滑り方を「わかっても」滑れない。実際に練習して転倒を繰り返さないと「できなかった」。これは勉強も全く同じです。
筆者は講師時代に、たくさんの「わかった!」を生み出せるように講義をしていました。でも、「わかった」を「できる」に変える場が必要であり、それが日常の自己学習なんですね。
過去問は完璧にする
筆者が合格できたのは、過去問を誰よりも繰り返して、「完璧」な状態を作ったことが最も大きな要因です。
完璧の定義
過去問題集の「〇」と「×」とその理由は全て答えれる状態
過去問を完璧にすべき理由は主に3つあります。
- 出題傾向が分かりテキストの内容を理解しやすい
- どの予想問題よりも本試験で出題される確率が高い
- 問題と解説を読むことで選択式の対策にもなる
講師時代にも「過去問だけでは合格できない」という意見も確かにありました。但し、逆に言うと「過去問が完璧でないのに、合格できるはずがない」というのが本音です。
基本取りこぼさないことが大切な試験だからこそ、過去に出題された問題は抑えておきたいところです。
バランスよくインプットとアウトプットをする
筆者は基本的にインプットを重視して学習しましたが、やはりアウトプットも必要です。
アウトプットのメリット3選
❶苦手や理解不足のところがより明確になる
❷単純なケアレスミスするポイントが分かる
❸実際に問題を解くことでより知識が定着する
特に学習中期(5月以降)は、新たな問題を解く勉強時間も必ず取り入れましょう。
- 知識を吸収するインプットと
- 実践的な演習をおこなうアウトプットを
バランスよく組み合わせることで、実践的に学ぶことができて、知識も定着します。
ちなみにアウトプットにおいて注意すべきは手を広げすぎることです。あくまでも目的は知識を定着させることであり、その補足としてアウトプットをします。
模擬試験を受ける
実践的な演習として最も有効なのは、やはり模擬試験を受けることです。
模試を受けるメリット5選
❶アウトプットで苦手が明確になるから
❷客観的な合格までの距離がわかるから
❸模試の復習はより定着しやすいから
❹本試験で似た問題が出題されると有利だから
❺本試験のペース配分に慣れることができるから
社労士試験は、
- 選択式→80分
- 択一式→210分
と長丁場になっています。
だからこそ本番の試験形式に慣れることで、点数にも差が付きやすいです。
模擬試験で本番さながらの緊張感やペース配分は積んでおいて損はありません。そして、間違えた問題については徹底的に分析し、復習することで長期記憶として知識の定着します。
模試の経験は、試験本番でのパフォーマンス向上に直結するよ(^^)
スキマ時間も活用する
忙しい受験生にとって、スキマ時間の活用は忙しい日々の中でも勉強をする極めて有効な手段です。
スキマ時間の定義は「3分以上」を目安にします。なぜなら、3分でも要点を復習すると、知識の定着に大きく貢献するからです。まずは自分の日常生活のでスキマ時間を洗い出してみましょう。
よくあるスキマ時間の例
❶通勤中の移動時間
❷ATMやレジの待ち時間
❸職場でのお昼休みの時間
❹子育てや家事の間の余白時間
❺次の予定まで空いた少しの時間
そして、スキマ時間活用の最大のポイントは、何を勉強するかを「あらかじめ決めておくこと」です。
自分のライフスタイルや好みに応じて、
- 紙のテキストや過去問を持ち歩く
- Web教材やオーディオブックを利用する
- オンライン学習アプリやデジタルツールを使う
など、成果が出そうなスキマの勉強から始めてみましょう。
勉強時間を有効活用しよう!社労士の学習スタイルの選び方
ここまでは勉強方法やスケジュールについて紹介してきました。それらを合計して平均的に800時間~1,000時間の勉強が必要なのが社労士試験です。
独学での勉強のコツ
正直に伝えておきますが、独学での勉強はかなり大変です。
- 初学者は内容の理解が難しい
- 試験でのポイントやテクニックが分からない
- 合格までに時間がかかってしまう
一般的な目安の約800~1000時間以上の勉強時間が必要になことは想定しておきましょう。
独学での勉強では次のことを心がけて、強い意思をもつことが求められます。
- 試験までのスケジュールを明確に立てる
- 反復学習など効率的な勉強法を取り入れる
- 模試などスポット的には予備校を活用する
日々の進捗を管理し、計画通りに勉強が進んでいるのかを自らと向き合う必要があります。
他にも、健康管理や集中力の維持が大切です。また、モチベーションを保つために、自分を励ます方法を見つけておくことも長丁場の受験勉強では重要です。
自分に対しての厳しさも求められるぞ(^^)
独学でチャレンジする際には、下記の記事も参考にしてくださいね。
» 独学での社労士試験
スクールや通信講座のメリット
スクールや通信講座を選ぶ一番のメリットは、専門の講師からの直接指導です。
社労士は法律の試験なので、
- クセのある独特な文言が出てくる
- 専門用語の解釈や理解に苦戦する
- 範囲が広く、頭の中が整理できない
など苦労する場面が必ず出てきます。
これらを解決できるのが、スクールを利用することじゃ(^^)
スクールは指導カリキュラムや質問対応が充実しており、わからない問題があってもすぐにサポートを受けられるため、安心して勉強を続けられます。
その他にもたくさんのメリットがあり、スクールの利用は合格への近道ではあります。
- 授業の進行が勉強のペースメーカーになる
- 最新の試験傾向や問題の解き方を教えてもらえる
- 受講生同士の交流がモチベーションの維持にもなる
最適な学習スタイルの選び方
独学かスクールかを選ぶことは、合格への道のりにおいて極めて重要な選択になり得ます。
スクールと独学のメリット・デメリットをしっかり比較するんじゃ(^^)
社労士試験の合格には、自分に合った学習スタイルを見つけることが大きな一歩となります。スクールがおすすめはしますが、自分が納得できる学習スタイルを選びましょう。
通信講座のメリット3選
❶自分の好きな時間に授業を視聴できる
❷分からない部分は何度でも視聴できる
❸価格も通学スクールと比べて安い
社労士試験の勉強は柔軟に学習スタイルを変えることも重要です。受験勉強の成果や理解度に応じて、そして生活スタイルや仕事との兼ね合いを考慮して、その時々の最適な学習計画は立てましょう。
まとめ:社労士の勉強時間
筆者の講師経験からも、社労士に合格した人は平均して1,000時間以上の勉強時間を費やしています。
1,000時間は必須で必要な勉強時間として計画を立てるのじゃ(^^)
「社労士試験に合格する」という目標達成に対して、まず心がけるべきは3つです。
- 試験から逆算して大枠のスケジュールを立てる
- 効率のよい方法で計画的に勉強をする
- 自分に合った学習スタイルを選ぶ
もちろん、試験日程を意識した早めのスタートするに越したことはありません。
受験勉強をするに当たって、どんな人にでも推奨するのは、「0(ゼロ)」の日を作らないことです。最低でも1日30分は確保してルーティン化することが重要です。
自らのライフスタイルや性格に合った方法を選んで貴重な勉強時間を使うことが社労士試験の合格への鍵になりますよ。
それではまたっ。