みなさまごきげんよう。
こんな人のための記事です。
FP技能検定は「国家試験」と位置づけされており、1級から3級に分かれています。
結論として、最も基礎的なFP3級は、
✅お金の基礎知識が学べて一生役に立つ
✅教材の完成度が高く学習しやすい
✅範囲は広いけど専門的ではなく難しくない
という具合に、誰しもが学習する価値のある試験です。
筆者のような社労士や人事など管理部門で働く人にとっても、一般教養として絶対に損することはありません。
FP3級とは
FP3級の学習範囲
FP3級の学習範囲は大きく6つに分類されています。
❶ライフプランニングと資金計画
❷リスク管理
❸金融資産運用
❹タックスプランニング
❺不動産
❻相続・事業承継
❶ライフプランニングと資金計画
住宅などのローンについて、また社会保険(医療保険・介護保険・年金保険)について学びます。
❷リスク管理
生命保険や損害保険、自動車保険など、私的な保険の保障内容や仕組みについて学びます。
❸金融資産運用
株式、債券、投資信託などの金融商品と経済指標の基礎について学びます。
❹タックスプランニング
所得税の仕組みを中心に、各種所得の種類や考え方、損益通算、所得控除など税金について学びます。
❺不動産
不動産に関する法律から、不動産の売買や賃貸、またそれに伴う税金などについて学びます。
❻相続・事業承継
相続や贈与に関する法律とその税金(相続税・贈与税)について学びます。
それでも、専門的ではなく一般教養に近い内容なので、カンタンで楽しく学べるのがFP3級です(^^)
FP3級の特徴
FP技能検定の試験は「国家試験」と位置づけされており、難易度の優しい順に3級・2級・1級があります。
FP3級の特徴は、
- 範囲こそ広いけど基礎的な内容で難しくない
- クセのある試験問題が少なく、努力が報われる
このように誰でも挑戦しやすい試験になっています。
FP3級は実務経験がなくても受験できる試験で、毎年3回開催されています。
FP試験の開催月
- 1月
- 5月
- 9月
※FP1級だけは年に1回の試験開催です。
FP3級は、「学科試験」と「実技試験」の2科目で構成されており、同日に受験することが可能になっています。
FP3級を勉強する3つのメリット
メリット1:荒波にのまれないお金の教養が身に付く
FP3級で勉強することは、家計管理や日常生活でも大きく活きてきます。
そして、社会情勢の変化が激しい現代こそ、お金の教養を学ぶ重要性も上がっています。
いままで:
- 終身雇用や年功序列で雇用が安定していた
- 良くも悪くも、物価の変動が少なかった
- 退職金と公的年金で人生設計しやすかった
これから:
- キャリアが多様化し、転職が当たり前になる
- 物価上昇と上がらない給与で自らの対策が必要
- 国も優遇制度をつくり、資産形成をすすめている
FP3級で具体的に知識がつくのは、
- 住宅ローンや教育ローンの仕組み
- 社会保険(医療保険や公的年金)
- 民間の保険(生命保険や損害保険)
- 所得税をはじめとする税金のこと
- 金融商品の仕組みと基礎知識
など、「いま」と「みらい」に何が必要か、体系的に学べます。
お金の勉強は少しでも若いうちにすることで、経済的に豊かになるきかっけにもなりますよ。
メリット2:人生の三大支出や資産形成に活かせる
人生の三大支出とは、一般的に次の3つを指します。
❶住宅費
❷教育費
❸老後生活費
これらは平均して生涯「7,500万円~1億円」と大きな支出とされています。
三大支出の例
住宅費:約3,500万円
教育費:約2,000万円(1人分)
老後生活費:約2,000万円
この辺りをFPほど、体系的に学べて、優れている資格は他にありません。
公的な保険(医療保険・年金)を学ぶ
→病気、ケガ、老後の年金などの保障内容がわかる
私的な保険(生命保険・損害保険)を学ぶ
→公的保険を軸にして補足として加入する保険がわかる
住宅ローンや教育ローンを学ぶ
→どこまでローンを借りるべきか、金利や税金面から判断できる
資産形成の基礎を学ぶ
→つみたてNISAや新NISAなど優遇された投資の基礎がわかる
人生の三大支出は自らの大きなお金が動きます。学ぶことで損しなくて済むように、また正しい見通しを立てれるようになります。
メリット3:お金の知識の幅が増えて仕事にも活かせる
社会情勢の変化が激しくなるほど、お金の話題への関心は高まります。
一例として、筆者の“社労士”の立場なら次のテーマはよく取り上げられます。
✅給与アップなどで処遇改善
✅働き方改革や副業や兼業の解禁
✅子育て、育児と仕事の両立を支援
✅病気の治療をしながら仕事との両立を支援
✅新NISAなどを活用した個人の資産形成の推進
これらの根幹には、人の“暮らし”が存在します。だからこそ、ほとんどに人にとって強い興味のあるテーマになります。
社労士は人事労務の専門家であり、
- 労働基準法(働くことに関する法律)
- 公的保険(健康保険・年金制度)
などには強みをもっています。
一方で、現代は多様なライフプランに応じた職場作りが“企業”にも“個人”にも求められる時代。だからこそ、広く対応するためにもFPを学ぶことの重要性は大きくなっています。
FP3級の具体的な勉強方法
ここからは、メリットが多いFP3級ですが、どのように勉強すべきが、実際の体験談も交えながら解説していきます。
勉強法1:スクールを利用する
筆者は通信スクールを利用して学習しました。
利用したスクールは「クレアールFP講座」で、実績とメリットがたくさんありおすすめです。
クレアールFP講座 メリット5選
❶コスパが圧倒的によい
❷テキストの完成度が高い
❸動画の講義が分かりやすい
❹2回の受験までフォローがある
❺質問できる体制が整っている
通信スクールは受講することで、学習のペースメーカーになるのも1つのメリットですね。
勉強法2:独学で勉強する
スクールまで活用するのは、、という人はFP3級なら独学で試験に合格することも十分に可能です。
FP3級の特徴としては、
- 基礎的な内容で難しくない
- 市販のテキストの完成度が高い
- いやらしい試験問題が少ない
このように、勉強しやすいのが本当に良いところです。
独学の人は、「みんなが欲しかった!」シリーズのテキストと問題集が間違いないと思います。
【売れ筋ナンバー1の定番テキストです】
【解説もしっかりしているので、問題集も同じシリーズで問題ありません】
このテキストと問題集のみで受験対策は問題ありません。後は反復学習するのみです。
FP3級に合格するための具体的な勉強方法
ここからはFP3級に合格するためには王道の具体的な勉強方法について解説していきます。
テキストを読む
FP3級のテキストは非常にクオリティーが高く読みやすいです。
試験対策としては、全体像の理解を心がけて読むようにしましょう。
テキストを読む時のポイント
〇 ポイントを抑えるためにさらっと読む
✕ 試験対策のために一言一句を暗記する
合格のために大切なのは問題演習です。テキストでまずは論点を理解しましょう。
問題演習をする
FP3級を合格するための絶対的なポイントは問題演習にあります。
問題演習をどれぐらいやるかの目安は次の通り。
問題集:最低2回は繰り返す
過去問:3年分は一通り解く
問題を解いて、分からないところは解説を読んで理解できればよし。
それでも理解しにくい問題はテキストに戻って復習しましょう。
ちなみに過去問は日本FP協会の公式ホームページにすべて置かれています。
FP3級は基礎知識の試験なので、過去問に似た問題の出題率がとても高いので活用しましょう。
FP3級の勉強時間と合格率
FP3級に合格するための勉強時間は、
勉強時間:50時間~100時間
学習期間:1~3カ月
という一般的な目安になると言われています。
筆者の場合も土日の学習が中心だったものの、上記に近い学習時間でした。
試験は「学科試験」と「実技試験」がありますが、全てマークシート形式です。
FP3級の合格率は60%~80%と高い水準なので、学習のしやすさが分かりますね。
まとめ FP3級の勉強をはじめよう
義務教育にしても良いと思えるぐらい完成度が高く、勉強することのメリットが多いのがFP3級です。
FP3級を学習する3つのメリット
メリット1:荒波にのまれないお金の教養が身に付く
メリット2:自身の三大支出や資産形成に活かせる
メリット3:お金の知識の幅が増えて仕事にも活かせる
基礎的な金融の知識から、人生の三大支出である「老後・教育・住宅」もモーラされています。
そして、お金に関する知識には単純な法則があります。
✅知っていれば得をする
✅知らなければ損をする
少しでも知識として持っていることで、いざという時には深く調べるなど活用できる場面があるはずです。知っているのと知らないのでは、極めて大きな差がつきます。
FP3級の学習方法は2通です。
❶通信スクールを利用する
❷優良なテキストと問題集で独学にする
いずれにしても、数千円~1万円少しの低コストで一生役に立つお金の一般教養を学べるのは大きいですね。
お金に関する知識(マネーリテラシー)は1日でも早く身に付けた方が損することなく、活かせる機会も多いです。
年に3回も試験日があるので、ぜひチャレンジしてみてください~。
それではまたっ。